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筑波大学の開学から30年、東京教育大学の閉学から20余年を経て(*)、東京教育大学の筑波移転問題をめぐる紛争は、当時の関係者の高齢化、他界等により多くの人々の記憶から忘れ去られ、風化して行こうとしている。最近新聞会ＯＢ会事務局で、当時の編集長が筑波問題をめぐる教育大学についての記事を商業新聞からスクラップしたものが発見された。往時をしのぶよすがとして、その一部を公開したい。（日付はニュースについては事実があった日で表示し、事実が複数日にわたるものや、コラム、論説等は新聞の発行日で表示した。読みにくい場合はPDFファイルを参照されたい。）
(*)現在、「30年」、「20余年」の表現は不適切ですが、この文章は当ページを作成した2003年時点でのものであるため、修正せずにそのままにしてあります。
1964
11.26 筑波山ろく 研究・学園都市10年後に完成（毎日）
1968
6.30 筑波山ろくはイヤ 教育大生も本館など封鎖（サンケイ7.1）
12.29 東教大 四学部は入試中止（毎日12.30）
12.30 臨時閣議、入試中止を了承（朝日）
1969
2.27 八人の学生に逮捕状 福田信之教授の言い分（サンケイ）
2.28 東教大へ機動隊 学校の要請で占拠排除（朝日）
3. 1 紛争で疲労と興奮 東教大の桜井教授が急死（朝日）
3.14 教育大に乱入 全学闘争委の二百人（サンケイ）
3.28 今度は法律論争 機動隊導入で 家永教授ら（読売）
4. 9 東教大理学部 授業再開で厳しい関門（産経）
4.14 「学則守ります」の宣誓書 面接して署名さす（サンケイ）
4.15 委員長ら二人処分 東教大理学部 無期停学に（読売）
5. 1 東教大紛争ますます深刻 半数が誓約書拒否（読売）
5.29 図書館使用も差別 移転反対派をしめ出し（読売）
5.29 教室に来た教官をなぐる、ける（読売）
6. 2 東教大、筑波移転の検討再開 文学部はヌキで（読売）
6.10 38人の教官が反乱 教育大文学部（サンケイ）
6.23 機動隊に火炎ビン 教育大 五学生がハンストも（毎日）
7. 1 「新構想大学」東教大が打ち出す（読売）
7. 4 東教大 筑波移転へ評議会案 また機動隊（毎日）
7.11 機動隊、一日に三回 東教大、抗議の教官もしめ出し（読売）
7.22 「大学のザレうた」（読売）
7.24 東教大移転本決まり 文学部評議員は退席（毎日）
7.26 教育大 「協議離婚」のピンチ（朝日）
9. 9 文学部集会流れる 授業のメドも立たず（朝日）
9.10 東教大文学部 16日メドに授業再開（毎日）
9.12 東教大が紛争報告 国立重症校の第一号（日経）
9.16 大学側が登校生排除 けさ 一部学外で授業再開（読売）
9.17 東教大は騒然 警察車、学内を埋める（読売）
9.17 「東教大奪還」叫ぶ 全共闘連合 初の統一行動（日経）
9.18 教授同士の争いドロ沼へ 「仮処分」や「弾がい」（サンケイ）
9.27 授業再開へ検問認める 文学部大幅譲歩（日経）
9.30 東教大 文学部に「破産宣告」（毎日）
10. 2 「紛争報告」も独自で 文学部教授会 大学側硬化（読売）
10. 3 泥仕合の「教官ゲバ」 東教大文学部（毎日）
10. 4 入構さらに制限 文学部の授業封じる（読売）
10. 6 東教大文学部ついに折れる 学長直轄で授業再開（毎日）
10. 7 「もうだめだな」あきらめ顔の学生ら（毎日）
10.11 「入構制限はやめよ」東教大学生の訴え通る 東京地裁（日経）
10.13 東大など三大学 きょうから授業再開（東京）
10.13 東教大紛争 一年四カ月のうつろな代償（毎日）
10.17 東教大 移転派「引き抜く」 審議委に文学部の38人（読売）
11. 6 筑波の研究学園都市 六日に合同起工式（毎日）
11.14 筑波新大学具体化へ 文部省が創設準備調査会（日経）
12. 4 「筑波の古墳群」蒸発 学園都市の建設で（毎日）
12. 5 東教大、めっきりタカ派ぶり「歌と踊りに限る」大学祭を規制（毎日）
1970
2.24 激しい学内抗争浮彫り 東教大学長選挙始まる（朝日）
2.24 醜いゾ東教大学長選 怪文書をばらまく（サンケイ）
2.25 宮島龍興、第５代学長に就任（サンケイ）
3.14 筑波研究学園都市 事業費大幅につく（常陽）
1971
7.23 茨城県、政府に筑波新大学への医科コース設置を要求（常陽）
1978
3.16 東教大百六年の幕切れ（朝日）
3.23 東京教育大の廃学に思う（外山滋比古）（朝日）
