|
（1953年6月7日）
[解題]
全学新第6回定期全国大会は1953年6月5日から7日にかけて、東京（東大山上会議所・同七番講堂・慶応大演説館）で開かれた。
これは、同大会最終日に採択された大会宣言。
[本文]
大会宣言
全日本学生新聞連盟第六回全国大会
朝鮮休戦提案を契機として、世界の平和勢力の力はとみに増大してきている。日本においても、今春の総選挙をめぐって民族の危機、国民戦線統一の叫びが強く打ち出され、再軍備を押し進めようとする勢力は重大な岐路に直面をよぎなくされている。この中にあって、全日本学生新聞連盟に結集したわれわれ学生新聞編集者は、ここに第六回全国大会を開催し、われわれ自身の今までの行動の批判を通じて、日本の現実の中に占めるわれわれの任務を、はっきりと討論し、明日への行動の指針を打ち出した。
われわれは特に前大会よりも多数の参加校を得、地方大会があらゆる困難をのりきってガリ版の新聞を発行し、更にブロック会議を中心として多くの学生新聞の連携が強化されていることを知った。又、前大会において討論の中心であった大衆化の問題も、各大学新聞において、日本の新しい事態に対処しながら努力を続けていることを知った。
われわれはここにわれわれのペンが、学生の真の要求に応えて、真理と正義のために戦うときは、われわれ学生新聞の前進は無限であり、大衆の支持もまた無限であることをはっきりと自覚し、この大会で示された方向、一、よく広くよまれる新聞を作ろう。一、反戦権利擁護の先頭に立とう。一、連盟の組織的強化の線にそって、全日本学生のために、あらゆる努力をすることを宣言する。